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Live Report  清春 天使ノ詩2023-2024 『NEVER END』



2024.1.27

清春 天使ノ詩2023-2024 『NEVER END』@京都MUSE DAY1


JUDIE

退廃ギャラリー

アモーレ

悲歌

TWILIGHT

夢追い

グレージュ

ロマンティック

楽器隊Session

SAINT

Ruth

夜を想う

眠れる天使

アウトサイダー

下劣


Enc

少年 feat NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)

MARIA


En2

弾き語り

LAST SONG 最後の詞

THE END

セカンドラブ

いっそセレナーデ

輪廻

カーネーション

アロン

ETERNAL


ETERNAL

煌めいて

EMILY

あの詩を歌って



約5ヶ月ぶりの清春。9月に初めて清春をみて、次は絶対にハコで、清春に見下ろされて聴くんだと決めていた。京都MUSE 2DAYSの文字を見て迷ったのは一瞬だった。1日だけにして行けなかったらそれは絶望的に悲しいけど、2日行けるなら2日行けばいいのである。今までやったことない2DAYS参戦、思い切れたのは京都かつ、清春だからだった。


そんなわけで2回目だというのに、前日までただワクワクだったのに、どうにも上手に眠れないしご飯が喉を通らない。BUCK-TICKの前ですらご飯は食べられたのにぜんっぜん。知っている、緊張している。あの9月の肌触りの空気にこれから触れに行くんだ。


そうして一日何も手につかず、何もしていないのに気がついたらただ支度するだけでギリギリの時間になって開場ギリギリの電車に乗った。


何かしらお腹に入れないとまずいなと思いつつ、ひとまずMUSEに行ってみると整番で入場時間を分けますという案内が。わたしの番号は30分後。さっ、さきにいってええええ!!とずっこけつつ、隣のドトールに入り、ホットドッグ(カロリー)とコーヒー(カフェイン)を突っ込む。それだけでも結構しんどかったんだけど、これをしておいて本当によかった。なぜならここから立ちっぱなしの4時間半が待っていたのだ…。


開場時間になり少し待ってほどなくわたしの番号も呼ばれた。MUSEは昨年春のMORRIEぶりだけれど、あのときの比ではない人人人。そして清春のファンは少しやんちゃな風貌の方もいる。MUSEの階段を心臓バクバクしながら昇る、昇る。260番代は結構後方だろうナ、うしろでもいいから…と書いたのまでかなっちゃったナ…なんて思っていたのも束の間。「もう少し詰めて」「もう一歩前へ」「まだまだ入りマス…!」「あと30人入りマス」(まじかよ)という声がかかるたび、あれよあれよと箱の真ん中、列にしたら8列目くらいのところまで押し出される。背の高い方もいたけれどなんとなくセンターの見通しの良いところを確保し、京都劇場の時と同じSEが流れ、徐々に上がっていく温度の中、まつ、まつ、、ま、、、つ、、。


開演時間を30分と少しすぎた時、SEがバンとおおきくなる。オ、と思うままなくパーカッションの辻さん、サックスの栗原さん、ギター大橋さん、そして清春が。同時に始まる「JUDIE」。


この日の清春は、豹柄のファーのジャケットに赤い手袋、ハーフアップお団子にしてバンダナをして、サングラスを外したら目の辺り全体が青いシャドウ。わかりやすくかっこいいとかきれいとかじゃない、でも、ただ、格好良い…!!!


清春もきっちりきっちり歌うというより、フェイクというのか、ためたり崩したりするし、辻さんのパーカッションはからだのなかに普段は息を潜めているリズムを起こすようなグルーヴ感に満ちているし、栗原さんの仄暗くて隙間のあるサックスも不意に入る。大橋さんのギターが不規則で有機的な揺らぎにのりつつ全体をまとめているような気がする。清春もうちのギターは難しいって言ってたけど、ほんとにそうだと思う。みんな存在感強いから、控えめに感じられるけど、実は大橋さん、多分とてもすごい。


セトリはわたしの大好きな『夜、カルメンの詩集』『JAPANESE MENU / DISTRACTION 10』のが多くてもういちいちうっとりしてしまう。特に「夢追い」→「グレージュ」→「ロマンティック」はとても素晴らしくて…多分この時なんだけど、ライトを浴びてステージの真ん中の台?に立って、煙草をふわぁっと吐いた清春、あまりに美しくてスローに見えた。コトバにしえない衝動的な大きな感情、かっこいいでも美しいでも全然足りないしその2つを一度に言い表せる言葉があったとしてもそういう次元では無い、苦しいほどの興奮に静かに襲われる。


1月に改めて何度も聴いて、そのロマンティックさにトリップして呆然としていた「ロマンティック」はかなりずらして歌っていて、でもその音の隙間に哀愁が満ち満ちていた。


少し長めの楽器隊Sessionが入って音源としては公開されたばかりの「SAINT」、それから「RUTH」。秋の公演で1番印象的だった「SAINT」は1日目の方がよく覚えている。ひたすら一緒になって声を出す。そのあとの「Ruth」は知らなくて、帰って調べて、あ、これもまだ音源なってないと知る。


「眠れる天使」はほんの少しだけ、いつかDURANのギターでも聴いてみたいなとも思う。が、一瞬でどうでも良くなる。再びがらりと雰囲気を変えて「アウトサイダー」"化粧とロックンロール" そして「下劣」。"どうか先へーーーー!"


アンコールでは楽屋にいたというROTTENGRAFFTYのNOBUYAさんが急遽登場。"打ち合わせなしでふつーでないよ"と言いながら嬉しそうに「少年」を歌う清春と清春に絡まれて嬉しそうなのぶやさん。のぶやさんの声もかなりすごいんだけど、清春のパートになると馴染み方がやはり違う。ROTTENGRAFFTY、しっかりは通っていないけれど、高校生の時の友達が好きで、貸してくれてiPodに入っていたりしたからうれしい。


「ラストソング」、「the end」など弾き語りターン(はんぶん練習のような)でうれしかったのは「輪廻」があったこと。お父さまに向けたものだけれど、大きな別れがあった秋から幾度となく聴いていたから。普通にフルで聴きたいくらいだったけど、ギターと声だけでそれもよかったのかも。あと「アロン」も。


水を手に入れ忘れて、かつスウェットにヒートテックまで着てしまってぎゅうぎゅうで脱ぐことも叶わずいたので何度か意識が遠くなりかけつつ…笑 でも何も逃したくなくてどうにか耐える。そのせいかこの日の「Eternal」があまり記憶にないのだけど…、新しいアルバムが前日にできたことを話してくれて、「あの歌を唄えば」の前、"この歌を歌えば幸せな気持ちになれるよ"ってうたった。実はこの時点のわたしはこの曲を知らなかった。けどおもわずびーびーになってしまった。


ライブが終わり、上着とマフラーもせず階段を下る。終わってしまった。寂しい、けど、けど、明日もある!!上着を着るためにミューズ前で立ち止まる人たちを抜け、そのまま四条まで歩いた。地下道の方が暖かいだろうというのはわかるのだけど、もう、外歩きてえよ〜!と思って外を歩いた。視界が滲む。空気は冷たいのがわかるのに、身体の中の熱はそれでも冷めやらなかった。家の最寄りのコンビニで煙草に火をつけて、少しだけ気持ちを落ち着けて家に帰った。



2024.1.28

清春 天使ノ詩2023-2024 『NEVER END』@京都MUSE DAY2


妖艶

錯覚リフレイン

wanderer

My Love

ボヘミアン

夢追い

グレージュ

シャレード

楽器隊Session

SAINT

Ruth

赤裸々

眠れる天使

下劣


En1弾き語り

君の事が

星座の夜

HAPPY

NEEDLESS

NITE AND DAY

麗しき日々よ  大橋さんと


En2

ETERNAL

忘却の空

Survive of Vision

JUDIE

EMILY

あの詩を歌って


2日目、昨日でおおよそ様子がわかったので今日こそはしっかりご飯をお腹に入れてゆくぞ、半袖で行くぞと決めていたのに、3回目、そして2日目だというのに、やっぱりおなかが空かない。もはや笑えてくるけど、どうにかこうにかおじやを作って文字通り突っ込むようにして食べた。開演前に本屋さんとかいろいろ寄ろうかと思っていたけどやっぱり断念。今日も何もせず開場のギリギリに着く。開場時間を少し過ぎた頃、今日は開場そのものが1時間押しになることがアナウンスされる。もう何も考えずに昨日と同じドトールに入って甘いココアを頼む。この冬、抱え切れない気持ちがある時はココアを飲んでいる。書くものすら持ってこずに、何もすることがないけれど、吐きそうな緊張を友人にメールすることでどうにかやり過ごす。アナウンスされた時間の少し後にドトールを出て待つ、まつ、ま、、、つ、、昨日より薄着なのに昨日よりずっと寒くてみんな震えていた。友人知人と来ていて喋っている人たちがすこし羨ましい。30分くらい黙って震えて待っていたけど、ついに隣の(こちらもかなり薄着の)お兄さんに"寒いッスネ…"と声をかける。数年前の京都は雪の中すごく待ったというような話を聞く。でも清春だからね…となったところでわたしが先に呼ばれた。昨日より少しだけ良い番号で中に入る。今日も変わらずぎゅーぎゅー詰め。昨日と同じく目の前に背の高い方が何人かいたけど、奇跡的に清春までスコーンと抜ける隙間を確保。


始まってすぐ、昨日と全然違うことに気がつく。観客も、清春も、昨日の日じゃない熱量。これが清春の箱か。これが…!!

1日目は1日目でしみじみと良かったけど、2日目は初っ端から声も全然違って、最初から最後まですごかった。本当に凄かった。


En1の弾き語りターン、2日目は聴き込んでない曲ばかり、わからないならしっかり聴いたらいい。ひたすら聴くことに集中。初めてでも聴き入ってしまえるのは清春的曲展開やメロディに信頼があるから。中でも、”ツアーもあと数本で寂しくなってきたし、思ったより複雑だったから大橋さんを呼んでこれやります…”って2人でやった「麗しき日々」がほんとうに良くて…大好きな曲がまたひとつ増えた。


En2、今日は「忘却の空」「EMILY」そして「survive of vision」これも元々大好きだけど、京都劇場で忘れられなかった曲のひとつ。今日もやっぱり激ヤバで、ボルテージがガンと上がり、そのまま「JUDIE」に流れ込む。今日は昨日のセトリをめっちゃちゃんと復習してきてたので心置きなく"Love in nest in love in nest!"


この辺り、時間の流れがおかしいくらいあっという間だった。けどずっと熱くて"京都ォォ!!あいしてます!!!"と何回も言ってて、清春的にもここまでのこのツアーの中で1、2を争うよいライブだったみたい。会場のボルテージもえげつなくて、わたしこんな声張り上げたの久しぶり...というか、今まであっただろうか?....っていうくらいのでかい声が思わず出ていた。


"このうたをうたえばしあわせなきもちになれるよ"

"いつでもここに戻れるよ またここにもどれるよ"

言い聞かせるように、忘れてしまわないように、この日も繰り返されてやっぱりブワッと視界が滲んだ。"これを奪うなんて できないよね"って歌いあげる清春にここにいられることのしあわせにどうしていいかわからない気持ちになる。


清春の存在の美しさに呆然としつつ意味わからないくらい静かに興奮したのが1日目。

わたしの方もなんていうか、チューニングが合った状態で初めから聴けて、清春の箱ライブの熱量を知り、やっぱり意味わかんないくらいの多幸感に包まれながら叫んで紛れもなく愛を交換した実感、生々しい体感があったのが2日目。

同じひとを観に行ったのに、全くべつものの2日間のライブを両方味わえて本当に幸せだった。



言葉では到底伝えられない。これだけ書いておいて、そんなこと言うかよと思うけど、ほんとうに、あの圧倒的存在を伝えられるものは、あの場に行くこと以外、極論何もない。


2日間、必死に目に焼き付けようとしたし体に染み込ませようとしたけれど、終わる頃に清春からも会いにきてね、生きてるうちにねって(ニュアンス)言葉が出ていた。


アルバムおとといやっとできたところなのに、もう次のアルバムの話をしていて、それが、今ライブで演ってるけど音源になってない歌を清春と清春をしっているひとはこうなんだってこういう世界があるんだってわかるものにするつもりだっていうのもぜんぶ、見据えてる先は一緒だと理解している。ひとにはいつかその日が来る。今のわたしはそのことを知っている。どんな人にも等しく終わりは、来るのだ。


少しでも清春気になる人は絶対に、絶対に見て。


あれは、あれを知っているだけで生きていてよかったと思うような体験だから。清春のライブには美しくて凄まじい、ほんとうのことがあるよ。



______________


おまけ

歌ってるとただただすげえのに喋ると結構柔らかい清春語録


「俺のファンってさ…毎回初見みたいだよね…顔ぶれは全然新鮮じゃないのに…ねえ…」


「出たよ静か攻撃〜すぐしずかになる…」


「誰々推し、誰々推し、それが集まったら箱推しってなるんでしょ。でも俺はずっと1人、バンドやってても清春って思ってる。」


乳首とコンプライアンス(SAINTのMVに関して)


清: 「終電は?地下鉄の終電何時?」

客:「「ないーかえらないー」」

清:「あるでしょ!!かえりなさい!!」


「元気でいてね」


清:「あっ、た、たすけてぇー」(スタッフさんを見る)

客:(かっ、かわいい…かわいぃ…)(溶ける音)


「えー京都は明日もやりますが、あのー。京都の初日は今日だけです」


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