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8th ALBUM 『Six/Nine』

1995.05.15 01. Loop [櫻井敦司 / 今井寿] 02. love letter [今井寿 / 今井寿] 03. 君のヴァニラ [櫻井敦司 / 今井寿] 04. 鼓動 [櫻井敦司 / 今井寿] 05. 限りなく鼠 [櫻井敦司 / 今井寿] 06. 楽園(祈り 希い) [櫻井敦司 / 星野英彦] 07. 細い線 [櫻井敦司 / 星野英彦] 08. Somewhere Nowhere [今井寿・櫻井敦司 / 今井寿] 09. 相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり [今井寿/今井寿]

10. デタラメ野郎 [櫻井敦司 / 今井寿] 11. 密室 [櫻井敦司 / 星野英彦] 12. Kick(大地を蹴る男) [櫻井敦司 / 今井寿] 13. 愛しのロック・スター [櫻井敦司 / 星野英彦] 14. 唄 [櫻井敦司 / 今井寿] 15. 見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ [櫻井敦司 / 今井寿] 16. Loop MARK II [作曲:今井寿]


 名盤です。コーラン逆再生を無断使用してシングルもろとも回収、再発売になったM06のエピソードが強烈ですが、 名盤です!ポエトリーリーディングしてみたり、始めと終わりをつなげてみたりと実験的なこともしているし、漂う雰囲気は暗くて大変妖しいんだけどなぜか沈む感覚はない。生温く薄暗い混沌に差し込む頼りない微かな光を追いかけ続けるようなイメージ。特にM04の死生観、自暴自棄に死にまっすぐ向かっていくわけでも生を明るく称賛するわけでもない姿勢、本当に静かな衝撃でした。誰も言葉にしてこなかったリアルが言葉にされてここにある。

 

 このアルバムにはビデオコンサート用の映像が存在している。「ABRACADABRA on screen」という超高クオリティの最新映像コンサートを1番先に見てしまった身のわたしはつい進化に感動してしまうんだけど、M06は手を繋いで輪になって回るというシンプルな動作でこの曲の妖しさをしっかり表しているし、”どこだ!どっちだ!!”というほぼ叫びナンバー M08のWorlds End Six Nineで構成された羅針盤、アルバム最初と最後を繋ぐM01、M16のダークタイムマシンにのってしまったかのようなまさにループするトンネルの映像などかっこいいところも。あ、あと「相変わらずの…」の今井さんもカッコいいですね。


 この映像群の中で個人的に1番好きなのはトチ狂ってるのにキュートなM02。こんなふうに書かれるのはもちろん可愛らしいラブレターじゃない。服も背景も真っ黒な中、やけにポップな黄色の羽ペンとミントグリーンのタバコの箱、いつも控えめやさしさ自然体なヒデのタバコをふかす所作のセクシーさが隠れた見どころかと...。


 ちなみに「唄」はこちらに収録されていないバージョンも楽しい。マリリンモンローやカートコバーン、レニークラヴィッツ...アイコン的存在のコスプレ、顔の良さを全く活かさないMVでこれができてしまうから好きっす。アルバム自体もこの映像作品も全体的に今よりずっとマイナーでアングラな雰囲気。でもオリコン1位なんだよなあ。

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